スティーブ・ジョブズ氏の伝説のスピーチから学ぶ、今も語り継がれる3つの話とは

こんにちは😊向山かおりです✨


今年も残り2ヶ月を切りましたね。

季節が変わり年末が近づくと今年は何を達成できただろう?と振り返ると共に残り2ヶ月で何を達成しようと見つめ直す時ですね。


私は毎年目標を掲げ、仲間と共に達成するべく毎月その目標を追いかけています。

今では目標達成が面白くなり、達成するために試行錯誤することが自身の成長に繋がっていると感じています。


目標達成が楽しい!と話している私ですが、目標達成までの間は、いつもポジティブにやる気満々でいれるかというと正直そうではありません。

私も人間ですので、気分が落ち込むことやイライラすることもあります。

ただ、落ち込んだ時の気持ちの切り替えは下積み時代よりもうまくなったな、と感じています。

 

下積み時代に、アップル創業者、スティーブ・ジョブズ氏の2005年のスタンフォード大学のスピーチを読んだことが落ち込みやすかった私を変えるきっかけの一つになりました。


本日はそのスティーブ・ジョブズ氏のスピーチの内容をご紹介したいと思います。


スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった2011年には、様々なところで原文が公開された為ご存知の方も多いのでないでしょうか。

 

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画像引用元:

https://www.forward.jpn.com/steve-jobs-story-2


▶︎伝説のスピーチの内容とは

スピーチの内容は、3つのストーリーで構成されています。

1つ目の話:connecting the dots.(点と点を繋げる)

2つ目の話:love and loss.(愛と敗北)

3つ目の話:death(死)


日本経済新聞では、日本語訳と英文が記載されている記事があり、今でも全文見ることができます。

 

亡くなったスティーブ・ジョブズ氏は多くの印象的な言葉を残した。中でも2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、自らの生い立ちや闘病生活を織り交ぜながら、人生観を余すところなく語り、広く感動を集めた。

引用元:「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳 - 日本経済新聞


それでは、3つの話を具体的に見ていきましょう。


▶︎1つ目の話:connecting the dots.(点と点を繋げる)

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ジョブズ氏の幼少期から大学入学までの人生と、大学中退を決めた後に学んだカリグラフィの講義が、後の「フォント」になった経緯が話されています。

これは、将来を見据えて学ぶことではなく、将来に繋がっていくだろうと信じて行動を起こすことの重要さを伝えています。

 

繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。


下積み時代には、私もメンターから、キャッシュフロー管理やタスク管理、人間関係など様々な失敗や悔しい経験をする中で「成果を出せば全ては報われる」と教えていただきました。

当時はとにかく目の前の成果を求めていましたが、多くの経験をしてきたからこそ、この言葉の意味を体感として深く理解できました。その甲斐あって、今では成果を作る為に頑張る仲間たちに、私の経験を伝えることができています。


▶︎2つ目の話:love and loss.(愛と敗北)

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ここでは、ジョブズ氏がアップル社を立ち上げてマッキントッシュを販売した後に、役員より解雇された時の心情と、失意の中でも大好きだと思えた技術者という仕事に一から向き合い、挑戦者として、ピクサー立ち上げたことが話されています。


アニメーション映画「トイ・ストーリー」がジョブズ氏が作った映画だと知ったのはご存知でしたか?私はジョブズ氏が亡くなった際の功績の数々の紹介の際に知り、好きな映画の一つだったので驚いた記憶があります。


ピクサー立ち上げの頃に奥様との出会いがあったことも「すばらしい女性と巡り会えた」と話されています。


とても辛く将来が見えなくなるような経験をしたとしても、信念と愛せるほどの仕事を見つけ決して立ち止まらないことで、後に必要な経験であったと気付くことができると話しています。

 

アップルを追われなかったら、今の私は無かったでしょう。非常に苦い薬でしたが、私にはそういうつらい経験が必要だったのでしょう。最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。


私も、経営の道は最初から愛せるほどの仕事ではありませんでした。むしろ願望という名の信念のもと、立ち止まらずにやり続けたからこそ、今の仕事が天職でもあり、もっともっと良くしていきたい、と思うようになりました。


▶︎3つ目の話:death(死)

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最後の項目のテーマは、「死」です。これから社会人としてスタートする卒業生に向けては重く感じられるテーマですが、このスピーチが行われたのは、彼が膵臓癌の診断を受けてから1年後です。誰よりも「死」について考え、人生の時間の制限を感じたジョブズ氏が、多くの人に伝えたい時間の大切さが話されています。


しかしこの話では、余命宣告を受けてから考えた時間に対しての考え方ではなく、17歳の頃に出合った言葉から、年齢・余命関係なく人生の時間を無駄にしないことを伝えています。

 

私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。

 

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。

私自身は幸いなことに「死」を真剣に考えるきっかけは少なく、初めてこのスピーチを知った時には理解が難しいと思っていた話でした。


下積み時代、私はメンターや学び続けている研修から、「今の現状は自分が決めてきたことの結果である」と何度も教えていただきました。自分で決めたからこそやる、自分で決めるから頑張れる、他人のせいにしない、ということも教えていただきました。


私には手に入れたい人生がありました。その人生を既に結果として残していたメンターから学ぶ、と決めたので「これをやるといいと思うよ。」と言われたことは全てやってきました。

普通の銀行員のところから、教えていただいたことは全部やる、と自分で決めて行動してきた結果が今に繋がっています。その時にはダンスなどの趣味もありましたが、一旦全て横に置いて、学ぶことに集中してきました。


▶︎「Stay Hungry. Stay Foolish.(ハングリーであれ。愚か者であれ。)」

スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォードの卒業生へのスピーチで一番有名なフレーズです。

このフレーズは、スピーチの最後に繰り返し話されていますし、ジョブズ氏の言葉の一つとして取り上げられることが多いため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

私が若いころ、全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)というすばらしい本に巡り合いました。私の世代の聖書のような本でした。スチュワート・ブランドというメンロパークに住む男性の作品で、詩的なタッチで躍動感がありました。


1960年代から1970年代にかけて発行されていた『The Whole Earth Catalog(全地球カタログ)』という本の最終版から引用し、スピーチの最後はこのように締めくくられています。

 

スチュワートと彼の仲間は全地球カタログを何度か発行し、一通りやり尽くしたあとに最終版を出しました。70年代半ばで、私はちょうどあなた方と同じ年頃でした。背表紙には早朝の田舎道の写真が。あなたが冒険好きなら、ヒッチハイクをする時に目にするような風景です。その写真の下には「ハングリーなままであれ。愚かなままであれ」と書いてありました。筆者の別れの挨拶でした。ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。


ハングリーであれ。愚か者であれ。


ありがとうございました。

 

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このスピーチを言葉のまま受け取ると

「ハングリーであれ(Stay Hungry)」「愚か者(Stay Foolish)」

と直訳できますし、そのように日本語訳されています。

「ハングリーであれ(Stay Hungry)」はハングリー精神として理解されていますが、

「愚か者(Stay Foolish)」については、様々な人が様々な解釈をしています。


私が思う解釈は、「名言の旅」に記載されているこちらの解釈です。

 

Stay Hungry. では、「現状に満足することなく貪欲に学び続け、よりよい人生にしていくこと」を学生たちに勧め、

Stay Foolish. では、「既成の常識にとらわれすぎず、たとえ周りから奇異に思われても、自分の心の声に従って進んでいくこと」を、望んだのではないでしょうか。

引用元:名言 ハングリーであれ。愚か者であれ。ジョブズの意味した精神とは? | 名言の旅 e.j.quotes~日本語と英語で名言・格言・ことわざ巡り

 

▶︎まとめ

ジョブズ氏のメッセージはいつ読んでも、力強さと信念を持って人生を全うすることの大切さを感じます。今回は主に日本経済新聞社の記事からスピーチの内容をご紹介しましたが、ジョブズ氏が実際に話されている動画もおすすめです。英語が苦手な方でも、日本語訳のついたものもあります。


人前で話すことが増えた今では、スピーチの構成・内容・伝え方の素晴らしさにも学ぶことが多いです。

解釈の幅が増えたと自分の成長を感じられたり、自分の経験と重なるような内容に聞こえてきたり、良いスピーチというのはいつでも感動します。


最後に、私は経営の道を歩んできましたが、常識が会社員とは異なることがあります。

昔は家族にも反対されていた時期もあり、心が折れそうになったこともありました。それでも自分ならできる、と信じて進む力になってくれたメンターや、共に切磋琢磨する仲間に感謝です。


久々にジョブズ氏のスピーチを深く読み返し、私は信念を持って行動し続けていることに自信を持ちました。


みなさんはどのように感じますか?


ぜひ一度ジョブズ氏のスピーチを聞いて読んでみてはいかがでしょうか。


引用元:「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳 - 日本経済新聞